整形外科手術の紹介:人工股関節
人工股関節置換術
人工股関節置換術は、整形外科手術の中でもっとも成功した術式といわれており、患者満足度が最も高い術式です。そのため、世界中で多くの人工股関節置換術が行われており、長期耐久性を目指し、かつ短期間入院・短時間手術をするための術式やインプラントの工夫がなされており、現在もなお改変が加えられ続けています。しかし多くのインプラントが耐久性に問題を生じ、再置換を余儀なくされる中、人工股関節の術式が開始された1970年代当時の骨セメントを使用したインプラントが、現在もなお、もっとも長期に安定した成績を残すことができています。
骨セメントを使用した人工股関節置換術は、術中・術後のインプラントに関連する合併症(特に術中骨折)がほとんどなく、骨移植を行うことにより解剖学的な股関節中心を再建することが可能となり、脱臼・脚長差などの合併症を低減でき、長期的にもゆるみや大腿部痛などの合併症が生じにくい、非常に患者満足度の高い術式です。同種骨を用いた再置換術では特にその差は歴然としており、他の施設では実現困難な結果を得ることができます。(同種骨移植については、現在準備中)
また、高齢者(80歳以上)の大腿骨頚部骨折においては、イギリス・フィンランド・ノルウェーをはじめとするヨーロッパ各国やアメリカ、オセアニアでも登録システム(レジストリー)による後ろ向き研究の結果から、骨セメントを用いないインプラント(セメントレス)は使用すべきでないと、各国のガイドラインによって推奨されています。日本のガイドラインにおいても、今後は欧米諸国と同様に改定されると予測されています。
反面では、手術時間が少しかかる、骨セメントインプラント症候群(BCIS:術中に生じる血圧低下)が危惧されるなどの理由から、日本では2000年以降、骨セメントを使用した人工股関節置換術は減少傾向にあり、現在では2割以下、特に関東エリアでは1割以下になっています。
当院では、骨セメントを使用した人工股関節置換術により、低合併症・高満足度・長期成績の確立した術式を多くの患者さんに提供しています。
骨セメントを使用した人工股関節置換術は、術中・術後のインプラントに関連する合併症(特に術中骨折)がほとんどなく、骨移植を行うことにより解剖学的な股関節中心を再建することが可能となり、脱臼・脚長差などの合併症を低減でき、長期的にもゆるみや大腿部痛などの合併症が生じにくい、非常に患者満足度の高い術式です。同種骨を用いた再置換術では特にその差は歴然としており、他の施設では実現困難な結果を得ることができます。(同種骨移植については、現在準備中)
また、高齢者(80歳以上)の大腿骨頚部骨折においては、イギリス・フィンランド・ノルウェーをはじめとするヨーロッパ各国やアメリカ、オセアニアでも登録システム(レジストリー)による後ろ向き研究の結果から、骨セメントを用いないインプラント(セメントレス)は使用すべきでないと、各国のガイドラインによって推奨されています。日本のガイドラインにおいても、今後は欧米諸国と同様に改定されると予測されています。
反面では、手術時間が少しかかる、骨セメントインプラント症候群(BCIS:術中に生じる血圧低下)が危惧されるなどの理由から、日本では2000年以降、骨セメントを使用した人工股関節置換術は減少傾向にあり、現在では2割以下、特に関東エリアでは1割以下になっています。
当院では、骨セメントを使用した人工股関節置換術により、低合併症・高満足度・長期成績の確立した術式を多くの患者さんに提供しています。
入院について
当院では、クリニカルパスを導入しています。
手術前日に入院していただき、手術当日や翌日以降の治療についての説明、手術に必要な追加検査を行います。
手術当日は、絶食です。手術終了後は、安静にしていただきます。
手術翌日からは、リハビリテーションが始まります。初めの数日は、基本的な筋力訓練や歩行練習から開始され、1週間ほどでは歩行器歩行が可能になり、2週間程度のリハビリの後に階段や段差訓練がクリアできれば、退院していただけます。
術前の筋力や歩行状況によっては、2週間以上のリハビリテーションが必要になることもあります。その場合には、当院の関連施設である泉リハビリテーション病院に転院して、しっかりと時間をかけて自宅退院の準備をすることも可能です。
手術前日に入院していただき、手術当日や翌日以降の治療についての説明、手術に必要な追加検査を行います。
手術当日は、絶食です。手術終了後は、安静にしていただきます。
手術翌日からは、リハビリテーションが始まります。初めの数日は、基本的な筋力訓練や歩行練習から開始され、1週間ほどでは歩行器歩行が可能になり、2週間程度のリハビリの後に階段や段差訓練がクリアできれば、退院していただけます。
術前の筋力や歩行状況によっては、2週間以上のリハビリテーションが必要になることもあります。その場合には、当院の関連施設である泉リハビリテーション病院に転院して、しっかりと時間をかけて自宅退院の準備をすることも可能です。