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セカンドオピニオンについて


昨今、セカンドオピニオンを聞きに行く、または聞きに来る、ということはよく見られることになりました。
患者さんがある程度自分の満足いく説明をくれる医者を探すことができるという意味で、昔よりは良いことだと思います。ただ、ここでいくつかのpitfallがあると私は常々考えており、その私見を述べたいと思います。



まず、人間同士である以上、セカンドオピニオンを受けるのであれば最初のDr.に必ずそれをお願いすること。これを「ダメ」という医者はいないと思います。「他に行くので」とは言いにくいことですが、新しいDr.のところに行っても、それまでの情報がなければ検査や病歴採取のし直しからしなければなりません。紹介状や検査データというのは非常に重要です。人の身体や生命の問題というのは、簡単ではないのですからそうすべきと考えます。

第二に、医者というのはその育った環境、初等教育によりものの考え方が違う場合があります。
同じことを言っても、言葉が違うことや、全く異なる考え方を持っている場合があります。その場合、素人である患者側がそれを聞くと、「どっちが本当?」となってしまうことがあると思います。どちらかを信じればいいのですが、どちらも信じられない形になり、いろんな病院を渡り歩くパターンになってしまっては元も子もありません。最初のDr.にしばられる必要はないと思いますが、患者側も選ぶ自由がある反面、自分でどれを信じるか、どのような治療を受けるか、責任もって考えてゆく必要があると思います。

第三に、インターネットなどを見ると、病院の宣伝もさまざまで、どこを見てもいい病院に見えてしまうと思います。
どのような設備がいいのかは通常の人にはわからないでしょうし、設備が良くてもそれを使う人が知らなければどうにもなりません。自分の知り合いが治ればそこはいい病院になり、逆に悪くなればよくない病院にもなりましょう。だから、面倒ですがネットでの宣伝などはあてにせず、自分で実際行ってみて、納得できてよかった、と思えればいいと思います。そのときに、診てくれたDr.をそれなりに信頼してみること、これが最も重要だと思います。疑ってかかるのは結局自分を不幸にします。「こりゃあひどいな」というDr.がいたとしても、ひどいのはそのDr.であって、多くのDr. (他の医療従事者も含めて)は「ひどくない」と思います。そういう考えでやっていただきたいと思います。


関連施設

                 
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  • 特別養護老人ホーム はまなす苑
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